日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2024年1月10日あがり症を克服するために、ちょっとした行動を起こそう


★あがり症は気持ち次第で克服できる


「あなたは人前であがった経験がありますか?」

ベーシックコースで講師が受講生に問いかけると、ほぼ全員の手が上がります。

どうすればあがり症が克服できるか。

そもそもあがり症は、気持ちが不安定になることが原因です。

例えば、人前で話していると、あがって汗がドンドン出てくる人がいます。

しかし、部屋の温度が変わったわけではありません。

また、あがると空気がノドにあがってきて呼吸困難になる人もいます。

しかし、その部屋の空気が希薄になったわけではありません。

これらの例が示すように、あがり症は気持ちの持ち方の問題なのです。



ベーシックコースでは、『あがりを克服するスキル』というテーマで講義を行っています。

あがり症を抑えて話すことができる気持ちの持ち方を6つ、ご紹介しています。

そのうちのどれが効果があるかは、人によって異なります。

しかし、共通して大切なことは、話すことにわずかでも抵抗感をなくすこと、です。

そのためには、実際に行動することが肝要です。

いくら頭の中で考えたり、意識したりしても、いざ人前に立つとあがってしまいます。

行動し、実感することで話すことへの抵抗感をなくしていけば、あがりは抑えていくことができます。

そして、その行動として、繰り返し人前で話すことが効果的ですが、それ以外の行動でも意外に効果があるのです。


★まず声を出すことへの抵抗感を減らす


話すことへの抵抗をなくすためには、実行できるような小さな行動をしてみるのかよいでしょう。

そうした行動として私がお勧めするのは、『呼ばれたら声に出して返事をする』ということです。

例えば、病院で待っている際に自分の名前を呼ばれたら「はい」と返事をするようにしてみてください。

病院に限らず、様々なところで名前を呼ばれたら「はい」と返事をするようにしてみてください。

はじめは恥ずかしいでしょうから、小さな声で構いません。

小さな声でも、とにかく返事することを続けてください。

そうすると次第に声を出すことに抵抗感がなくなってきます。

声を出すことへの抵抗感が薄れてきたら、次に少しずつ、明るく大きめの声で返事をするようにしてみましょう。

声を出すことにますます抵抗がなくなってきます。

やがて周りの人と簡単な雑談をしてみよう、という気持ちになるでしょう。

返事だけでなく、コンビニで会計が終わったら店員さんに「ありがとう」と言う、外食をして会計が済んだら「ごちそうさま」と言うことにもチャレンジしてみるとよいでしょう。

 

★相手からの無言の圧力をはね返す


話が苦手な人は、相手から受ける圧力に負けてしまっている傾向があります。

しかし、明るく大きめの声が出せるようになると、その声によって相手からの圧力をはね返すことができるのです。

そして以前より抵抗なく初対面の人との会話やエレベーターでの雑談、ひいては人前での話もできるようになってくきます。

この行動を通して声が出るようなると何事にも積極的な気持ちになれます。

実際、ベーシックコースでは、あいさつを習慣にすることで他のことにも積極的に取り組むようになった、という受講生が数多くいらっしゃいます。

自分の思うように話ができるようになる最初の一歩は、思うように声を出せるようになることです。

そのために、まず「名前を呼ばれたら返事をする」という小さなチャレンジからスタートしてみてください。


★話し方をトレーニングしてみませんか?


ベーシックコースでは、講義前や講義後に受講生同士でグループ会話を頻繁に行っています。

この会話も、他人と話をしたり、思いを言葉にする訓練として有効です。

また、講師やスタッフが受講生に話しかけて、話すことの楽しさを感じてもらうことも意識的に行っています、。

こうしたことも、人前に立って行うスピーチ実習の効果を高める事につながっています。

声を出すというトレーニングを徹底して行う成果は、多くの受講生が実感されています。

詳しくは「受講者の声」をご覧ください!
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